今日の読書

『美少女一番乗り』(山本周五郎/角川文庫)
短篇十話。
俺の好きな宇月原晴明の 『安徳天皇漂海記』が山本周五郎賞を受賞したので、その関係で山本周五郎にちょっと興味があって購入。
グーグル先生に尋ねてみたら、山本周五郎賞は「すぐれた物語性を有する小説・文芸書に贈られる文学賞」とのことで、候補作には瀬名秀明『BRAIN VALLEY』、宇月原晴明 『聚楽 太閤の錬金窟』、佐藤多佳子『黄色い目の魚』、梨木香歩『家守綺譚』、三浦しをん『私が語りはじめた彼は』と結構なラインナップで俺の趣味にはなかなか合っている賞らしい。

さて本作。その殆どが「少女倶楽部」に掲載されたというから、現在で言えばコバルト文庫の歴史ファンタジー系と思っても良いのだろうか。数話を覗けば少女が主役というか、美味しいところを持っていく話ばかりだった。コミカライズすれば白泉社とかから出ててもそれほどおかしくないような。
頭二話の「歔欷(すすりな)く仁王像」と「和蘭(おらんだ)人形」がそれほど面白く感じられなかったので正直微妙かと思ったのだけれど、三話目の「身代わり金之助」から持ち直し始め、特に真ん中三話「鳥刺しおくめ」「戦国会津唄」「半化け又平」が面白かったので、残りも楽しく読めた。
解説によると時代物を剣豪・人情に二分すると、山本周五郎は藤沢周平らに続く人情よりの作風らしいのだけれど、俺が好きなのは未分化で剣豪要素(こちらでは吉川英治、五味康祐、柴田錬三郎などの名前があがっていた)のあるやつだというあたり、本領発揮した山本周五郎が合うかどうかはわからないのだけれど。ただ、

――青白く光を吸った夜霧が、快く肌へひんやりとしみ、素足に落ちかかる下草の露のしめりも、そぞろに秋思を唆(そそ)って、感じ易い乙女の胸はいつか甘い哀傷のなかに溶けて行った。

とか文章上手いからそれだけでも読める。
そんな山本周五郎が良く使う美少女の比喩は「赫夜姫」。よし、俺もそのうち何かで使ってみるか。

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麓川智之

Author:麓川智之
某ゲーム会社勤務。シナリオ書いたりスクリプト打ったり企画やったりしています。 趣味筆頭は読書なものの、文庫落ち待ち派でハードカバーは滅多に買いません。 じっさい文庫はけいざいだよ。

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